ショパンコンクール、3次予選が終わり、結果が発表されましたね
牛田智大さん、残念ながらファイナルには進めませんでした
あれだけの演奏をしても進めないくらいレベルの高い大会という事なのでしょう
一方17歳の中国人コンテスタントやop10のエチュード全曲をこともなげに弾きこなしたケヴィンチェンらがファイナル進出です
そんな中、若手の進化が目覚ましいと思って色々検索しているうちに、ふとした拍子でアレクセイ・スルタノフというふた昔前のコンテスタントのことを知りました
当時は、彼の奏でる演奏の余りの素晴らしさに、演奏が終わらないうちから拍手喝采となりブラボーの嵐となったと知り、youtubeで観てみました
確かに、昨今のコンクールでは聴くことのできないような斬新な解釈
そこには、彼にしか表現出来ない確固たる音楽世界が繰り広げられていて、聴いていてワクワクしました
でも、現代のコンクールでこの演奏をしたらどんな結果になるのかしら、とも思いました
コンクールの演奏がアーカイブで見られるようになってから、それを参考に傾向と対策を練るコンテスタントもいるようです
こう弾いたから通らなかったのかもしれない、といったように
それは選曲にも表れているように感じます
そんな風潮なので、自分を押し通して危ない橋を渡る強者がなかなか現れにくいのかもしれません
そのくらいスルタノフの演奏にはインパクトがありました
もちろん芸術的な演奏を目指すのが当然なのは分かっています
分かった上でもう少し個性の爆発した心踊る演奏に出逢いたいな、と思ってしまいます
これって贅沢な望みなんでしょうか?